研究概要 |
細胞は複雑な生命体であり、様々な機能を持っている。これらの機能へのアプローチとして、一細胞内液の分離分析を行い、細胞内液の直接的な情報を得ることを目的とした. 細胞の表面は負の電荷をもっており、細胞を静電場に置くと細胞は自らの負電荷よる電気移動度により陽極へ向かって泳動する.これを利用し細胞を電気移動度によりキャピラリー管中へ導入し,また導出することができた.すなわち細胞一個のマニピュレーションが確実にできた. 分離分析システムを顕微鏡のステージ上に全て組み込み、細胞のハンドリング、導入、分離、検出の操作が行えるようにシステムをくみ上げた. このシステムの作動を調べたところ良好であった. 分離部として我々が開発したキャピラリー電気クロマトグラフィーを採用し,非常に短いミクロかラムでの分離条件を検討し,これがほぼシングルセル内液の分離に用いられることを見出した. 来年度は内液からの情報を得ることを目的とする.
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