• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

デンドリティックマクロマ-の重合とその高分子膜の高次構造空間による分子認識・分離

研究課題

研究課題/領域番号 08651048
研究種目

基盤研究(C)

研究機関新潟大学

研究代表者

及川 栄蔵  新潟大学, 工学部, 教授 (00018467)

研究分担者 金子 隆司  新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (90272856)
キーワードデンドリマ- / モノデンドロン / ポリデンドロン / ポリ(フェニルアセチレン) / フェニレンエチニレン / ロジウム触媒 / パラジウム触媒 / 透過選択分離膜
研究概要

本研究では、デンドリマ-のフラクタル構造が作り出す均一な分子間隙を利用した分子認識による物質分離を目的としている。この目的に従い、本年度は以下のように研究を遂行した。
1.デンドリマ-の分岐部位として、3,5-ジブロモ-(3-ヒドロキシ-3-メチル-1-ブチニル)ベンゼンを合成した。最外殻部のユニットとして、T-ブチル基、トリメチルシリル基等が導入されたフェニルアセチレン誘導体を合成した。
2.これらをパラジウム触媒を用いてクロスカップリング反応し、さらに脱保護基することで第一世代のモノデンドロンモノマーを合成した。さらに3,5-ジブロモ-(3-ヒドロキシ-3-メチル-1-ブチニル)ベンゼンとのカップリング反応と続く脱保護基反応を繰り返すことによって、第2世代のモノデンドロンモノマーを合成した。これら得られたデンドリティックマクロモノマーについてはNMR等の各種分光法により厳密な化学構造を有することを確認した。また、3,5-ジブロモフェニルアセチレンをモノマーとして、ハイパーブランチポリマーも合成した。
3.[Rh(C_7H_8)Cl]_2を触媒として用い、合成したデンドリティックマクロマ-を重合することで、重合度数千に達するポリデンドロンも合成できた。トリメチルシリル基を末端に有するポリデンドロンでは、クロロホルムを溶媒としてキャストすることで、製膜が可能であった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 金子隆司: "樹上に広がった側鎖を持つポリ(フェニルアセチレン)誘導体の合成" 日本化学会第70春季年会予稿集. 70(2). 771-771 (1996)

  • [文献書誌] 金子隆司: "剛直な樹状側鎖を持つポリ(フェニルアセチレン)誘導体の合成" 高分子学会北陸支部第45回研究発表会講演要旨集. 45. 7-7 (1996)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi