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1996 年度 実績報告書

電荷移動相互作用を利用した高性能複合材料の合成とその力学特性

研究課題

研究課題/領域番号 08651060
研究種目

基盤研究(C)

研究機関上智大学

研究代表者

讃井 浩平  上智大学, 理工学部, 教授 (30053664)

研究分担者 陸川 政弘  上智大学, 理工学部, 助手 (10245798)
青木 隆史  上智大学, 理工学部, 助手 (80231760)
キーワード電荷移動相互作用 / 相間移動触媒 / トリアジン環含有ポリチオエーテル / ニトロ化ポリスチレン / 複合材料 / 力学特性 / 引張強度 / In-situ法
研究概要

本年度はアクセプター性ポリマーとしてニトロ化ポリスチレン(NPS)を用い、この溶液中でドナー性の6-ジブチルアミノ-1,3,5-トリアジン環を含む屈曲性ポリチオエーテル(PTX)を二層重縮合法により合成し、得られた複合材料中でのニトロ化ポリスチレン(NPS)の分散性とその力学特性との関係をブレンド法で得られた複合材料と比較検討し、次の結果を得た。
(1)6-ジブチルアミノ-1,3,5-トリアジン-2,4-ジチオールとα,α'-ジブロモ-p-キシレンを相間移動触媒を用いて二層系重縮合して、マトリックスポリマーである高分子量のトリアジン環含有ポリチオエーテルを合成した。
(2)ニトロ化率20mol%のNPSとPTXとをクロロホルム中でブレンドし、得られた(PTX/NPS)複合材料はμオーダーで相溶していることを確認した。ポリスチレンとPTXでは相分離を起こすことからポリスチレンにニトロ基を導入して電荷移動相互作用を持たせることにより相溶性が向上することが分かった。
(3)NPSを20wt%ブレンドすることによりPTXの引張強度は約3倍となり、NPSによるPTXの補強効果が認められた。この複合材料フィルムの引張強度はPTX/NPS=5/5において極大値を示した。
(4)この複合材料系では比較的相溶性が良いため、In-situ法で得られた複合材料とブレンド法で得られたものとの引張強度にほとんど差が見られなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kohei Sanui: "Synthesis of high-performance composites by in situ polycondensation and their mechanical properties" Reactive & Functional polymers. 30. 293-298 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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