研究課題/領域番号 |
08651083
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 昭和学院短期大学 |
研究代表者 |
小川 悦代 昭和学院短期大学, 教養, 教授 (70086370)
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研究分担者 |
岡本 憲枝 昭和学院短期大学, 生活文化科, 助手 (50258951)
佐々木 由美子 昭和学院短期大学, 生活文化科, 助手 (40258950)
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キーワード | ジェランガム / 電解質多糖 / ゲル / 希薄溶液 / 浸透圧 / 粘性 |
研究概要 |
ゲル形成能を持つ電解質多糖として、既に分子構造の解析が行われているジェランガムを選び、その精製法を検討した。ジェランガムはD-グルコース、D-グルクロン酸、D-グルコース、L-ラムノースを繰り返し単位とする直鎖状高分子である。本年度の研究で、ジェランガムの0.1%水溶液を105Cで10時間加熱溶解後ろ過し、60Cでナトリウムイオンに置換したイオン交換樹脂カラム(アンバーライト120B)を通し更に凍結乾燥を行い試料を回収することにより、混入した不要なイオンが除かれ、ナトリウム型の精製試料が得られることを見い出した。イオン交換カラム、凍結乾燥器は本年度科学研究費補助金で購入したものである。分子量の異なる試料を得るために、現在粉砕処理をしたジェランガムについてもイオン交換処理行っている。未粉砕の精製試料を用いてNaCl水溶液中で温度を変えて浸透圧測定を行った結果、ジェランガム分子の数平均分子量は約5×10^4であり、分子に形態は温度低下にともない1分子から2分子会合体形成へと変化すること、その際の会合速度は溶液の塩濃度が高いほど速く、会合の自由エネルギーは20KJmol^<ー1>程度であることなどの結果を得た。それらナトリウム型ジェランガムNaCl溶液の固有粘度の温度依存性の測定からも温度低下に伴う形態変化を示す結果が得られた。また、浸透圧、粘性の測定を通じて、希薄溶液中における分子の形態に及ぼすK^+イオンの影響が、他種のイオンに比べ特に大きいことを見い出した。現在ズリ応力を変えて粘度を測るために、本年度新たに作製した水平型のガラス毛細管粘度計を用いて測定精度などの検討を行っている。来年度は粉砕処理した精製試料について、浸透圧と粘性の測定を行う予定である。
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