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1997 年度 実績報告書

倍数性コムギにおけるWaxy遺伝子の構造とその変異の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08660011
研究機関大阪府立大学

研究代表者

平 知明  大阪府立大学, 農学部, 教授 (40145818)

キーワード栽培コムギ / コムギの二倍体祖先種 / Waxy遺伝子 / ジェノミックの構造遺伝子 / Waxy遺伝子の塩基配列 / Waxy遺伝子の進化
研究概要

研究実施計画に従い,栽培コムギ(四倍体,六倍体)及びそれらの祖先種候補である二倍体種のジェノミックのWaxy遺伝子の構造をPCR法を用いて解析した.
1.六倍体コムギ(AABBDD)では,Triticum aestivumの品種Chinese Springの染色体置換系統を用いて,各ゲノムに座乗するWaxy遺伝子の塩基配列を決定した.Wx-A6(AゲノムのWaxy遺伝子)では,ATGより12塩基上流(-12bp)から終止コドンまでの2,793bp,Wx-B6では,-148bpから終止コドンまでの2,942bp,Wx-D6では,-355bpから終止コドンまでの3,217bpの塩基配列を決定した.
2.四倍体コムギ(AABB)では,T.turgidum var.durumの品種Stewartを用いて,Wx-A4では,-12bpから終止コドンまでの2,793bp,Wx-B4では,翻訳開始コドンから終止コドンまでの2,804bpの塩基配列を決定した.
3.二倍体種の植物では,Aゲノムの候補種としてT.monococcum(AA),T.urartu(AA),Bゲノムの候補種としてAegilops speltoides(SS),Ae.longissima(SlSl),Ae.Searsii(SsSs),Dゲノムの候補種としてAe.squarrosa(DD)var.strangulata,var.typica,var.meyeriのWaxy遺伝子を解析し,それぞれ2,566bp,2,547bp,2,584bp,2,576bp,2,580bp,2,627bp,2,629bp,2,628bpの塩基配列を決定した.
これらのWaxy遺伝子の構造に基づき,コムギの祖先種から栽培種コムギへの遺伝子の進化及び進化速度,また倍数性レベルの違いによる構造の変化と倍数体の特性を論じた.

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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