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1997 年度 研究成果報告書概要

多年生花卉の幼若性の指標としての茎頂の大きさ

研究課題

研究課題/領域番号 08660040
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 園芸・造園学
研究機関大阪府立大学

研究代表者

土井 元章  大阪府立大学, 農学部, 助教授 (40164090)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
キーワード幼若性 / 花熟 / 多年生花卉 / 茎頂の大きさ / フリージア / ダッチアイリス / 低温感応
研究概要

多年生花卉であるフリージアおよびダッチアイリスを実験材料として,開花に対する低温感応性を調べることでその茎頂が幼若期から花熟状態へと移行する時期を明らかにするとともに,その際の球重,分化葉数および茎頂直径の変化を調べ,これらの形態的特徴が幼若性の指標とならないかどうかを検討した.
その結果,フリージアでは,茎頂直径が0.19〜0.20mmを境として,その茎軸が幼若期から花熱状態へ移行して低温感応が可能となることを示す有効な指標となることが明らかになった.また,フリージアの球茎上では,上位節の芽ほど茎頂直径が大きく,花熟状態への移行時期は茎軸によって異なっていることが明らかとなり,従来個体レベルで考えられていた幼若性の椒念は,茎軸レベルで考えるべきであることが示された.
一方,ダッチアイリスについては,幼若期にある茎頂と花熟状態にある茎頂の形態的差異は観察されず,茎頂直径についても葉分化にともなって増減を繰り返した.また,幼若期にある夏を経過する前のりん茎あるいほ9〜10gの小球に対して,50〜100ppmのエチレンを数時間処理するだけで,その直後より花熟状態が成立して低温感応するようになることが示されたが,この場合にも茎頂直径の変化を含めエチレン処理による即時的な形態的変化は観察されず.幼若期から花熟状態への移行は極めて生理的な変化であることが示唆された.なお.この点に関しては現在遺伝子発現の視点から幼若性を検討中である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 今村有里・土井元章・今西英雄: "フリージアの球茎と木子における休眠解除および花芽形成に対する低温感応性の差異" 園芸学会雑誌. 65. 121-127 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Imamura, Y., M.Doi and H.Imanishi: "Difference in Dormancy release and flowering responses to chilling in freesia corms and cormlets" J.Japan.Soc.Hort.Sci.65 (1). 121-127 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-16  

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