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1996 年度 実績報告書

キチナーゼを用いた植物防除のための化学的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 08660062
研究種目

基盤研究(C)

研究機関九州東海大学

研究代表者

荒木 朋洋  九州東海大学, 農学部, 助教授 (20193071)

キーワードchitinase / barley / soybean
研究概要

植物キチナーゼの構造と機能との相関を明らかにする目的で,二条オオムギからのクラスIIキチナーゼの精製を試みた.精製は申請者が確立した4級アンモニウムイオン系界面活性剤法を用いて行った.すなわち,植物抽出液を界面活性剤処理し,多糖成分を除去した後イオン交換法,ゲル濾過法,アフィニティークロマトグラフィー等を組み合わせて精製を行った.その結果,100gの試料より7.2mgの塩基性キチナーゼを精製した.精製したキチナーゼは電気泳動的に均一で,その分子量は25kDaと計算された.したがってクラスIIキチナーゼを推定された.また,主要作物でありながら高蛋白含量のためキチナーゼの分離が難しいダイズについても分離,精製を試みた.ダイズは多量の貯蔵タンパク質,グリシニンを含むため,精製はタンパク質分解酵素阻害剤存在下で塩化カルシウム処理,CPC処理,イオン交換法,アフィニティークロマトグラフィーおよびHPLCを組み合わせて行った.その結果300gの試料より1.7mgの酸性キチナーゼを精製した.得られたキチナーゼは分子量測定の結果27kDaと計算された.さらに得られた両キチナーゼは還元カルボキシメチル化した後,アミノ酸組成分析を行いそのアミノ酸組成を他のキチナーゼと比較した。その結果,オオムギキチナーゼはクラスIIと,ダイズキチナーゼはクラスIIIと類似した組成を示した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Araki,T.et.al.: "Positions of disulfide bonds in yam (Dioscorea japonica) acidic class IL (class IV) chisinase." Arch.Biochem.Biophys.335. 118-122 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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