研究概要 |
これまでに開発を進めている生糸の節検査システムの節検出機能を改善するために,検査官が判断した節のエッジ位置と節計測波形との関係を調べることにより,検査官の節検出における視覚情報処理過程を解析した.このとき,節波形における立ち上がり,立ち下がりエッジ点の近傍のウィンドウ内の最頻値からのエッジ点の差(x)と近似直線の傾き(y)をエッジ評価パラメータとしてx-y平面における分布を調べた.その結果,エッジ点はx=0の軸付近に分布し,エッジ点でない点の分布とは概ね分離できる可能性を得た.次に,節のエッジ位置検出のためのファジ-ルールを生成し,節のエッジ検出システムを構築した.さらに,これを用いて101個の節計測波形のエッジ位置検出実験を行った結果,従来の固定閾値によるエッジ位置検出法と比較して誤差3mm以上の割合が5%改善された.
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