• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

アブシジン酸応答性遺伝子発現に関わる転写制御因子VPIに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08660105
研究機関三重大学

研究代表者

服部 束穂  三重大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (10164865)

研究分担者 豊田 章子  三重大学, 遺伝子実験施設, 助手 (70263027)
キーワードアブシジン酸 / ABA / イネ / VP1 / 転写因子 / OSVP1 / VIP-C1 / Twn-hybrid
研究概要

(1)two-hybrid法によるVP1と相互作用するタンパク質の探索
VP1のC端末高度保存領域B3ドメインをbaitにしたスクリーニングで、B3ドメインと相互作用するタンパク質VIP-C1(旧名CANDY22)をクローン化した。保存配列B1,B2を含むN末端側領域をbaitにスクリーニングを行ったが(約5X106)、はっきりとした相互作用を示すcDNAクローンは得られなかった。
(2)ABAおよびVP1による制御に関わるシス配列の詳細な解析
OSVP1の標的遺伝子の一つであるOsem遺伝子のABAおよびVP1による制御に必要な最小限のシス領域(ABRC:ABA Response Complex)55bpについてのlinker-scan mutagenesisなどにより、G-box様配列motifAとその約30bp下流にCE3(coupling element 3)様の配列がABA応答性およびVP1による制御の両方に重要であることおよび、この2つのエレメントが配列的にもまた機能的にも等価であることをが明らかにした。このことは、OSBZ8がmotifAのみならずCE3配列にも結合することから、さらに裏付けられた。
(3)G-box様ABREの塩基配列要求性
ABREに働く真のトランスファクターを同定するための情報を得るために、motifAがABREとして機能するための塩基配列要求性を詳細に検討した。その結果、motifA(TACIGTGTC)の3側half siteの配列要求性は、これまでに調べられているGBF型bZIPタンパク質の結合配列特異性とほぼ完全に一致することが分かった。このことにより、ABREに作用するトランスファクターがGBF型のbZIPタンパク質であるというこれまでの予想が正しいことが裏付けられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Carson,C.B.: "The guiescent/colorless alleles of viviparousl show That the conserved B3domain of VP1 is not essential for ABA-regulated expression in the seed." Plant J.12. 1231-1240 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi