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1996 年度 実績報告書

森林の空間利用のための基礎整備に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08660179
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

酒井 秀夫  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (70126069)

研究分担者 岩岡 正博  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (40213269)
下村 彰男  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (20187488)
小林 洋司  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00111394)
キーワード森林利用 / 森林空間利用 / 森林レクリエーション / 林道 / 作業道 / 景観 / GPS
研究概要

森林利用のための基礎整備は従来木材生産を前提として行われてきた。しかし、近年、森林には木材生産以外にも多様な機能が求められるようになってきており、森林全体の空間利用の重きが増してきている。今年度の研究成果は以下のとおりである。
1.林道、作業道の森林レクリエーション利用の観点からの利用可能性について、北関東地方里山地域(群馬県下仁田)で現地検討を行った。集材用作業道も幅員2mあれば乗用車も走行できることを確認したが、路面の維持管理が容易でなく、交通量の増大に耐えきれないことが明かであった。林道にしても安全確保のために風雨のあとの道路パトロールが必要である。林内路網の一般利用に際してはまず管理体制の確立が必要であることを確認した。また、ガードレールや駐車場などの設備投資も必要であり、法面緑化等の景観整備も要求される。森林所有者が道路開設費用を負担していることから、一般に開放できる森林も限られるが、森林を一般の人が利用するにあたって、マナーについても広く教育する必要がある。
2.集材用作業路の歩道利用としての併用可能性についても、東京大学秩父および千葉演習林において、周囲の林相や景観的側面から検討を行った。なお、2人並んで散策するためには、幅員が1m50以上必要であることが確認された。
3.ハイキングコースや周遊道を設置する場合の設計思想について検討を行い、歩行路の付加価値のつけ方に関して、森林自体のレクリエーション効果、植物観察道や樹木園などの整備について事例を収集した。
4.この他、歩行利用者のための標識・案内板類の整備に関する指針確立にむけて資料収集と検討を行った。また、GPSを用いた林内歩行路網計画のための簡易測量方法の確立のためのプレテストを行った。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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