• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 研究成果報告書概要

保全系都市緑地の機能評価とそれに基づく緑地配置論の構築のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08660192
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 林学
研究機関九州大学

研究代表者

薛 孝夫  九州大学, 農学部, 助教授 (70117141)

研究期間 (年度) 1996 – 1998
キーワード都市緑地 / 緑地配置論 / 緑の基本計画 / 市民参加 / Green Plan / Shimonoseki city / Munakata city
研究概要

この研究の目的は、都市域の保全系緑地の分布状況と緑地に期待される機能の関連から、緑地の質と緑地の機能との対応関係を検討し、最終的には距離スケールと対応させながら、住居の分布と緑地相互の位置関係を考慮した緑地の適正配置についての理論を提案することにあった。このための基礎研究として、山口県宇部市を対象に実地調査と解析を行った。
このなかで、緑地が複数の機能を複合的に発揮していることを踏まえながら各種の緑地の機能を効率よく発揮できる緑地配置を検討し、居住人口の配分と地域特性を勘案した全体としての適正配置を提示する手法を提案した。さらに、現況の緑地分布の評価手法の検討に際して、条件の変化や緑地整備の進捗、あるいは目標水準の変更などに、随時対応できるシステムを開発し、実施計画の策定過程において効果評価のシミュレーションと計画へのフィードバックが可能な手法について検討した。
具体的な事例研究の場として、福岡県宗像市および山口県下関市を対象に緑地の分布と緑地の機能別の評価についてとりまとめ、その結果を「緑の基本計画」策定の形で提案した。宗像市においては、現況で緑地が不足している場所を抜き出す手法を工夫をして緑の欠損区域を図示し、住民にとっての緑の充足度という観点から緑地整備の計画に活かす手法を提案した。
下関市の計画においては、緑地の配置計画に市民を参加させる手法について検討した。ワークショップを開催し、行政資料からまとめられた現況の特性と課題に、ワークショップで得られた市民の提言を反映させながら基本方針と目標を設定する過程で、植物社会学の分野で群落区分を行うときに用いる組成表操作の技法を応用した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 朴九遠・薛孝夫・汰木達郎: "都市公園における内部環境条件と満足度との関係" 日林九支研論. 49. 11-14 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 薛 孝夫: "都市緑地の適正配置に関する研究" 日林九支研論. 51. 125-126 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 常岡 珠江・薛 孝夫: "福岡県における非施業竹林の拡大について" 日林九支研論. 127-128 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 薛 孝夫: "緑の基本計画策定における市民参加-ワークショップとその成果を生かした計画策定プロセス" 森林生態圏管理学研究発表会講演集. 1. 11-14 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Koo-Won Park, Takao Setsu and Tatsuro Yuruki: "A Study on the relationship of In-site conditions and User satisfaction in Urban public parks" Bull.Kyushu Br.Jap.For.Soc.No.49. 11-14 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Takao Setsu: "For the reasonable arrangement of urban green spaces" Bull.Kyushu Br.Jap.For.Soc.No.51. 125-126 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Tamae Tsuneoka and Takao Setsu: "The expansion of neglected bamboo gloves in Fukuoka pref." Bull.Kyushu Br.Jap.For.Soc.No.51. 127-128 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 1999-12-08  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi