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1997 年度 実績報告書

住宅の住み心地に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08660206
研究種目

基盤研究(C)

研究機関島根大学

研究代表者

中尾 哲也  島根大学, 総合理工学部, 教授 (00180240)

研究分担者 西野 吉彦  島根大学, 生物資源科学部, 助教授 (50218179)
吉延 匡弘  島根大学, 総合理工学部, 助手 (40273924)
吉原 浩  島根大学, 総合理工学部, 助教授 (30210751)
キーワード音環境 / 窓 / 床衝撃音 / アクティブ制御
研究概要

本年度は、住宅の住み心地と人間の情緒との結びつきを、さらに詳しく検討した。音環境について、窓の開け閉めに伴う、人間の感覚量を測定したところ、窓を閉めた方が物理的に同じ大きさの音でも、うるさいと感じることが分かった。この傾向を可聴域の広い周波数範囲で測定したところ、周波数依存性をもち、かつ、この差は、低周波数域で特異的に大きくなることが分かった。この現象を、普通のマイクロフォンでは無く、ダミ-ヘッドを用いて、実際の耳の鼓膜で聞こえるレベルで測定しても、この現象が再現された。現時点で、単に、現行の測定法に問題があるのではなく、心理的に、窓を通して減衰した音を、我々が静かになったとは認識しない可能性がある。
また、音環境で問題となる床衝撃音、特に、低減の困難な重量衝撃音のアクティブ制御について、検討を行った。実験用模擬床-天井システムを用い、予め、衝撃音と逆位相の信号をプログラミングしておき、上階床面に衝撃が加わった瞬間にこの波形を下階天井に、発生させ、振動を制御し、床衝撃音を低減する方式を検討した。その結果、振動は天井全面にわたって7dB程度減少し、発生する騒音も約3dB減少し、この方法の有効性が実証された。さらに、このシステムの波形が、実際の歩行音及び飛び跳ねの重量衝撃音に類似していることを確認した。重量音は、住宅の剛性により、その特性が決まり、衝撃源に依存しないことから、この手法の実用の可能性が有ると判断した。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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