研究課題/領域番号 |
08660210
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
梶田 熈 京都府立大学, 農学部, 教授 (90046467)
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研究分担者 |
矢野 浩之 京都府立大学, 農学部, 講師 (80192392)
今村 祐嗣 京都大学, 木質科学研究所, 助教授 (70151686)
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キーワード | パーティクルボード / スチーム処理 / フェノール樹脂 / 含浸処理 / 寸法安定性 |
研究概要 |
本年度は、研究実施計画に沿って、まず、pHの異なる低分子量の含浸用フェノール樹脂を合成し、その樹脂の分子量分布と平均分子量について現有のGPC装置により検討した。その結果、pHが6.5と10.3で、数平均分子量が300から330程度の樹脂が合成できた。また、比較のために、ボード製造に際して接着剤として用いられている高分子量(数平均分子量:1078)のフェノール樹脂(pH :10.3)を合成した。これら合成した樹脂を供試して各種濃度の水溶液を作成し、スギの木口試験片(30mm×30mm×5mm)およびストランド・パーティクルに含浸するとともに、寸法安定性について検討した。その結果、いずれの樹脂の場合にも、水溶液濃度と含浸率との間には良好な直線関係があり、含浸率を規制できることを明らかにした。また、pHが中性であるフェノール樹脂を供試した場合も、アルカリ性の樹脂の場合の結果に近い程度まで、スギの寸法安定性が改善できることが明らかになった。すなわち、含浸率15%で比較した場合、pH6.5の低分子量樹脂で処理した木材の抗膨潤能は65%、pH10.3の場合は63%、接着剤の場合は15%であった。なお、抗吸水能は、それぞれ、42、41、36%であった。 また、高分子量樹脂の含脂率を8%一定として、低分子量樹脂の含脂率を、0、5、7.5、10%の4水準として、ラジア-タパインのフレークに所定量の樹脂混合液を噴霧添加してパーティクルボードを製造した。この場合の目標ボード比重は0.6、マット含水率は12%、圧締条件は180°C、35kgf/cm^2、10分として、10mm厚のボードを製造した。これらの各種ボードの耐久性について検討するため、現在、日本(京都)とインドネシアでの屋外暴露を行っている。
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