研究課題/領域番号 |
08660211
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研究機関 | 東北工業大学 |
研究代表者 |
梨原 宏 東北工業大学, 工学部, 助教授 (40128971)
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研究分担者 |
雫石 勝蔵 東北工業大学, 工学部, 助手 (00085482)
吉田 旺弘 東北工業大学, 工学部, 助教授 (50085479)
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キーワード | 高齢者 / 生活用具・設備 / 木質環境特性 / 設計手法 / 木材加工技術 / 心身機能の低下 / 要素技術 / 素材と構成 |
研究概要 |
(1)現在市販されている高齢者対応商品群の木質環境化の適用事例を系統的に整理しその特徴を明らかにした。 (2)木製化が可能と思われる生活用具を、身体機能系、設備系に分けてアイデアを展開し、抽出分類し、その特徴を明らかにした。 (3)可能と思われる数種類の設計項目の分析を行い、木製化に共通の設計項目と、固有の設計項目を見いだし、木製化技術の特徴を明らかにした。 (4)具体的な開発を2件行った。1つは、住まいの台所作業のための木製作業いすの設計と試作、一つは高齢者対応のオフィス空間の基本設計である。 前者については、ほぼ試作的に完成を見て、様々な姿勢動作に対応できる道具として、広く提案できるものとなった。後者については、木質環境を生かした空間モデルを案出している。 (5)施設内高齢者84名の身体寸法と車いす寸法の計測を行い、高齢者に道具を提供する場合の問題点を木製化の視点から探った。 (6)加齢にともなう道具、設備の素材の違いなどによる使いやすさの評価が可能な評価方法の基礎理論を構築した。木製化による道具の評価が、人間の心身負担から評価できるものとして、現在、具体的な加齢対応道具の使用評価をもとに、評価手法の具体化を行っている。 (7)これからの加齢にともなう生活用具、設備の木質環境化の可能性について、木材以外の自然素材による環境形成の例として我々が行ったゼオライト呼吸性壁面材の開発事例を取り上げ、総合的に考察を行った。
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