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1997 年度 実績報告書

原生動物による餌料生物大量培養の阻害機構とその制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08660224
研究機関東京大学

研究代表者

日野 明徳  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90012012)

キーワードシオミズツボワムシ / 原生動物 / 増殖阻害・致死機構 / 繊毛虫 / 太陽虫 / 安定同位体
研究概要

1.増殖阻害性原生動物の同定と阻害機構解明:
前年度にワムシに対する増殖阻害性が明らかになった原生動物株の大量培養法を確立した。本種の同定を透過電子顕微鏡像等に基づき神戸大学洲崎敏伸助教授の協力によって行ったところ、太陽虫の一種であるOxnerella maritimaであることが明らかになった。海産ワムシに対する致死性原生動物として初記載である。
阻害機構について、本種を大量培養後、静岡大学渡辺修治助教授の協力を得て、メタノール抽出物をSphadexカラムにより分画したところ特定の画分に強力な致死毒性を認めた。しかし、この物質がOxnerella maritimaからどのような手段でワムシに伝達されるかは明らかに出来なかった。
2.薬剤等による原生動物相の制御:
現場で比較的入手しやすい抗生物質により、原生動物を直接的に、あるいは細菌相を通じて間接的に制御することを目的とした。当初予定に無かった展開として、上記1での太陽虫の同定を優先したため、大量培養槽中での抗生物質の残留性を定量するに止まった。アンピシリン、クロラムフェニコール、テトラサイクリンは水中で光の影響などにより分解したが、カナマイシンは残留性に優れていた。
3.ワムシ培養における原生動物の機能評価:
ワムシ培養における微小生物生態系の機能の観点から、現行の培養方式の問題点について論じた。
4.成果の刊行:
以上2ヵ年の成果を刊行した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Cheng,S.H.et.al.: "Lethality of Heliozoa on the Marine Rotifer Brachionus" Fisheries Science. 64(3). 543-546 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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