研究概要 |
1.畦畔草刈機の設計資料とするため次の調査を行った。 (1)信州大農周辺における平成8年度の水田転作及び調整水田の設置状況を調査した。 (2)各種の畦畔の断面形状を調査した。 (3)研究課題に適合する田植機と草刈機の選定を行い,次の機種を購入した。田植機:ヤンマーRR550-PW1台,草刈機:リッキーSR24001台 (4)水平かつ平行な2本のレーザー光線を発射し,田植機の水田内走行時のバウンシング,ローリング及びヨ-イングと旋回性能を調査した。 2.畦畔草刈の問題点を明確にし,作業の合理化を図るとともに課題の草刈機設計の参考にするため,研究代表者有馬と研究分担者木村が企画して信州大学農学部の農業セミナー(公開研究・講演会)「あぜ草刈りの省力と安全を求めて」(協賛:長野県,JA長野ほか)を開催した。講師は信州大農の有馬(作業機械),木村(圃場整備),冨永(雑草生理),長野農試の小林(雑草管理),安曇病院の佐々木(作業安全),普及センターの松原(労働科学)及び大規模水稲栽培者の中坪の計7名であり,総合討論と機械展示・操作実習も行い,テキスト(45頁,500部)を発行し多大な反響を得た。 3.課題の草刈機は現在,試作中である。平成9年度には実用化可能な性能を得るべく試行を反復している。
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