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1997 年度 実績報告書

乳牛の生体リズムと菜食行動の発現に関する研究対

研究課題

研究課題/領域番号 08660323
研究機関帯広畜産大学

研究代表者

柏村 文郎  帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (80142793)

研究分担者 古村 圭子  帯広畜産大学, 畜産学部, 講師 (50173547)
キーワード乳牛 / 生体リズム / 菜食行動 / スペクトル分析
研究概要

本研究の目的は、牛の生体リズムを調べるため外部同調因子をできる限り取り除いた環境での牛の行動と生理反応を調べること、および明暗周期が牛の行動に及ぼす影響を調べることである。また、一般的環境下における行動的周期性と飼料給与時間が行動に及ぼす影響も調べた。実験環境は二つに分かれ、一つは外部刺激の少ない環境調整室で行い、もう一つは普通の牛舎環境で行った。さらに環境調整室の試験は二つの期間(1期:常明期、2期:明暗期)に分けられ、牛舎環境の試験は三つの期間(3期:自由菜食期、4期:夕刻菜食期、5期:深夜菜食期)に分かれる。以上の試験より次のような結果が得られた。
1.外界からの時間的手がかりを除いた常明環境下では、牛の行動に明確なリズムがみられなかった。
2.明暗周期は牛の行動に大きな影響を与え、明期には起立時間が長く、菜食時間が減少したのに対し、暗期には横臥時間が名が長くなった。
3.牛舎環境では、明暗周期に関連する行動変化はさらに顕著になった。明期(昼間)には菜食を含む行動が活発になり、暗期(夜間)には横臥して休息する時間が多くなった。
4.行動の周期性を調べるために考案した起立横臥行動のスペクトル分析によると、乳牛の行動には約3時間の周期性があることが示された。
以上より、牛には基本的には3時間の生体リズムがあるが、それは必ずしも固定的ではなく、光を中心とする外部同調因子に容易に同調することが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 白石達徳: "生体リズムとしてみた乳牛の行動と体温変化について" 第93回日本畜産学会大会講演要旨. 88 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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