研究課題/領域番号 |
08660405
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物資源科学
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研究機関 | (財)発酵研究所 |
研究代表者 |
中桐 昭 財団法人発酵研究所, 真菌研究室, 主席研究員 (70198050)
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研究分担者 |
田村 朋彦 財団法人発酵研究所, 放線菌研究所, 主任研究員 (10236755)
中川 泰好 財団法人発酵研究所, 真菌研究室, 主任研究員 (70260172)
岡根 泉 財団法人発酵研究所, 真菌研究室, 主任研究員 (60260171)
上田 久美子 (西村 久美子) 財団法人発酵研究所, 酵母研究室, 研究員 (20270572)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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キーワード | マングローブ / 微生物相 / カルチャーコレクション / 微生物分類 / 微生物生態 |
研究概要 |
本研究では、マングローブ域に生息する糸状菌、酵母、細菌、放線菌などの微生物を対象に、その微生物相の把握とそこに生息する微生物の生理的および生態的特性を明らかにすること、さらに研究で得られた微生物培養株を遺伝子資源として収集保存することを目的として調査研究を行った。調査地は沖縄県西表島後良川のマンブローブ林とし、平成8年度〜10年度にかけ4回の採集を行い、マングローブ落葉、土壌、河川水など様々な基質から微生物の分離を試みた。研究分担者それぞれの研究成果の概要は下記のとおり。 1.マングローブ汽水域に生息する鞭毛菌Halophytophthora属菌は種によってそれぞれ異なる成長や生殖の特性を持ち、それらに対応した地域的・季節的分布を示すことが明らかになった。 2.後良川流域におけるオヒルギ生葉の内生菌(真菌類)フロラを調査した結果、上流域での菌の出現頻度は高いが、下流域の方が多様な菌が感染していることが明らかとなった。 3.マングローブ土壌、落葉および河川水より107株の細菌を分離し、16SrRNAの後半約500塩基の部分塩基配列に基づいて分離株の系統分類学的位置を推定した結果、約14%の菌株が未知の菌種であると推測された。 4.マングローブ土壌および落葉からMicromonospora属、Streptomyces属を中心に、新属や新種を含む多くの放線菌が分離された。 5.様々な基質よりSaccharomyces属およびその類縁属に含まれる子嚢菌酵母を集積培養法によって分離した。分離株よりSaccharomyces complexに含まれる7新種が見いだされた。
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