研究課題/領域番号 |
08670031
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
山科 正平 北里大学, 医学部, 教授 (90013987)
|
研究分担者 |
門谷 裕一 北里大学, 医学部, 助手 (10185887)
玉木 英明 北里大学, 医学部, 講師 (30155246)
瀬川 彰久 北里大学, 医学部, 講師 (50154638)
酒井 康弘 北里大学, 医学部, 助教授 (00050625)
|
キーワード | 外分泌腺 / 発生 / 再生 / 細胞分裂 / アポトーシス / 導管 / PCNA / TUNEL |
研究概要 |
(1)顎下腺分枝形態形成におけるEGFの作用 胎生期マウス顎下腺の分枝形態形成に対するEGFの作用を調査した。その結果、EGFの作用により分枝形態形成が促進するがその阻害剤により形態形成が停止すること、導管上皮にEGF受容体を保有する細胞が存在することを免疫組織化学的に検証された。 (2)発生期耳下腺における細胞の分裂能とアポトーシス 生下時直後から成体に至るまでのラット耳下腺について、細胞分裂と細胞死の動態をみるため、分裂細胞の分布をPCNA法により、またアポトーシスをTunel法により標識して調査した。その結果、(1)生後3週までは終末部の先端部に分裂細胞が密に存在するが、(2)近位部では次第に分裂細胞が減少する傾向にあること、(3)3週以降は急速に分裂細胞の頻度が減少すること、(4)この経過にアポトーシスはほとんど認められないことが判明した。この結果より、外分泌腺では常に先端に向けて細胞分裂が進行して全体の構造ができあがり、その一方で、導管の予備能力は予想されたより小さいものと推定された。 (3)膵臓を再生 膵臓を部分切除した成体ラットにおいて、膵臓の再生過程を研究するためのシステムが確立した。今後これを利用して再生における細胞動態を研究する。
|