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1996 年度 実績報告書

“右と左"の形成に関与する遺伝子(inv遺伝子)のクローニング

研究課題

研究課題/領域番号 08670039
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京女子医科大学

研究代表者

横山 尚彦  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70191525)

キーワード内臓逆位 / YAC / トランスジェニックマウス
研究概要

内臓逆位を示すinv変異マウスはほぼ全てのホモ接合マウスで左右非対称性の逆転を示す。このマウスは左右を決定する遺伝子(inv遺伝子)が外来遺伝子挿入の際に破壊されたことによって生じた挿入変異により生じたと考えられ、左右を決定する遺伝子が、挿入部位近傍にあると考えられる。inv変異マウスにおける遺伝子挿入部近傍をラムダ・ファージ、P1ファージなどで解析した結果、この変異マウスは、遺伝子欠失と重複があることが明らかとなった。遺伝子欠失部よりYACクローンを得、それよりコスミド・ライブラリーを作成した。そのYACクローンを導入したトランスジェニック・マウスを作成しinvマウスと交配させ、内臓逆位が治癒できるか否かを調べた。その結果、YACクローンを導入した1家系のマウスで内臓逆位が正常に復帰することがわかった。このことより、inv遺伝子はこのYACクローンの中にあることが明らかとなった。また、このYACクローンよりのコスミド・ライブラリーより遺伝子欠失部のコスミド・コンティグを作成した結果、遺伝子欠失は約60kbであることがわかった。さらに、そのなかのコスミドを用いてマウス胎生期のcDNAライブラリーをスクリーニングしたところ、1つのクローン(clone28)が得られた。ノザン・ハイブリダイゼーションの結果、この遺伝子は胎生7.5日目には発現していることがわかった。
現在この遺伝子が実際にinv遺伝子であることを確定するため、ノックアウトマウス作成にとりかかっている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 横山尚彦: "左右に異常をきたす遺伝的ミュータント-その成因を巡る仮説-" 実験医学. (発表予定). (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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