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1997 年度 実績報告書

慢性ストレス曝露による持続性生体リズム障害の病態生理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08670094
研究機関産業医科大学

研究代表者

遠藤 豊  産業医科大学, 医学部, 講師 (90194050)

研究分担者 曽根 文夫  産業医科大学, 産業保健学部, 講師 (80269050)
キーワード慢性ストレス / 睡眠-覚醒リズム / メラトニン / 日内リズム / 老化
研究概要

本研究の目的は、慢性ストレス曝露による視交叉上核の持続性もしくは不可逆的な機能障害の可能性を検討し、正常老化に加えて鬱病あるいは老年期痴呆患者に認められる生体リズム障害を病態生理学的に説明することである。昨年度の結果では、情動ストレスによる高体温を除き、いずれのストレスについても行動上の明確なリズム特性の変化は認められなかった。ただし血漿コルチコステロンレベルについてはサーカデイアンピークの低下による日内リズムの不明瞭化が認められた。
今年度は、慢性ストレス曝露ラット(3カ月のImmobilization stress(Immo)群)について、血漿メラトニンレベルおよび睡眠-覚醒リズムを測定した。メラトニンは、コルチコステロン同様にストレス前、ストレス曝露1週間、4週間、12週間およびストレス曝露終了後4週間に1日6回、4時間毎に採血してRIAで測定し、睡眠-覚醒リズムについては慢性ストレス曝露後2〜3カ月以上の回復期間をおいて測定した。睡眠解析はSpike II program(Cambridge Electronic Design Ltd.)を用いて行った。
1)血漿メラトニン濃度:血漿メラトニンレベルはControl群では、いずれの時期においても夜間上昇する明確な日内リズムを示していた。Immo群でも同様であり、Control群との間に有意な差は認められなかった。
2)睡眠-覚醒リズム:Control群についてみると、Slow wave sleep(SWS)、Paradoxical sleep(PS)の出現率は、明期に増加する明瞭な日内リズムを示す。慢性ストレス曝露ラット(Immo群)でも、明期に増加する24時間のリズムは明確であり、Control群と比べ統計学的な有意差は認められなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y. Endo, J.Nishimura, S.Kobayashi,and F.Kimura: "Long-term glucocorticoid treatments decrease local cerebral blood flow in the rat hippocampus,in association with histological damage." Neuroscience. 79(3). 745-752 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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