研究課題/領域番号 |
08670189
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
笹野 公伸 東北大学, 医学部, 助手 (50187142)
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研究分担者 |
高橋 和広 東北大学, 医学部, 助手 (80241628)
羽鳥 正仁 東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (70208552)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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キーワード | 骨 / エストロゲン / アロマターゼ / 骨粗鬆症 / 免疫組織化学 / mRNA in situ hybridzation / osteoblast / 軟骨細胞 |
研究概要 |
ヒト骨におけるエストロゲン産生の検討する目的でアンドロゲンをエストロゲンに転換するアロマターゼの発現を以下のように総合的に検索した。16例の脛骨(男性2例、女性14例)でのアロマターゼの発現を免疫組織化学、mRNA in situ hybridizationで検討したところ、アロマターゼはresting osteoblasts,lining cells、軟骨細胞および周囲の脂肪細胞で認められosteoclastsでは陽性所見を示さなかった。肋骨、大腿骨及び腰椎28例(男性16例、女性12例)においてアロマターゼのmRNA発現量をRT-PCR法を用いて検索したが、アロマターゼmRNAは11.25±9.77とバラツキが認められたが、年令、男女間では有意の差は認められず、腰椎のX線写真で解析した骨粗鬆症の程度と有意に相関した。又アロマターゼの過剰発現に関与しているとも考えられているexonlの選択性は23例中26例が繊維芽細胞型のexonlbを選択していた。このようにヒト骨組織においてはエストロゲンが血中のアンドロゲンから局所で産生されており骨量の繊維他に関与している可能性が示唆された。
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