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1996 年度 実績報告書

内分泌腫瘍及び腫瘍様病変のclonalityの検索

研究課題

研究課題/領域番号 08670191
研究種目

基盤研究(C)

研究機関群馬大学

研究代表者

小山 徹也  群馬大学, 医学部・第二病理, 講師 (50233622)

研究分担者 柏原 賢治  群馬大学, 医学部・第二病理, 助手 (80242634)
キーワード乳腺 / clonality / 前癌病変
研究概要

【症例と方法】2年計画の1年目である本年度は、[症例]乳腺の異型過形成(ADH)や多発乳頭腫などの前癌的性格が疑われる腫瘍、腫瘍様病変と非浸潤癌浸潤癌を検討した。[方法]HUMARA geneを利用したclonalityの検討の予備的実験や先行する施設での見学を行い、さらにHUMARAにとどまらずmicrosatellate markerを用いたLOHの検索によるclonalityの検討や上記症例について乳癌のoncogenesisに重要と考えられるcuclinD1を主体とした細胞周期マーカーに関する実験を行った。
【結果と今後の展望】方法に関してはImformativeな症例を増やすことが必要であり、microdissectionの方法や酵素処理(HhaI、HpaIIの量や時間またHhaIの単独使用など)の方法について見学、検討を行い、PCRや電気泳動などについても改善の余地があるか否か、検討した。
一般に乳腺特に乳管癌の前癌病変についてはこれまで、異型乳管過形成(ADH)が広く考えられているが、こうした病変とよりIowriskな病変や非浸潤癌や浸潤癌のclonalityや、乳癌のoncogensisに深く関係すると考えられるcyclin D1なのどの増幅や発現を調べ検討することは重要である。これまでの検討では過形成のあるものには異型のある部分のみならずmonoclonalityが観察される症例がみられ、またADHがmonoclonality有することは他施設からの検討で報告されつつある。一方浸潤性乳管癌のcyclin D1発現は30%程度みられたが、DCISではむしろそれより高く、一方ADHではほとんど見られないとの報告もある。次年度はその検討をさらに進めたい。
また我々は乳癌特にlow grade DCISの前癌病変として、新たに、高円柱の細胞よりなる異型嚢胞状小葉(atypical cystic loble ; ACL仮称)について注目しており、ACLはlow grade DCISの40%程度に付随してみられたが、今後この病変を検索する予定である。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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