研究分担者 |
鷹橋 浩幸 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (00246414)
宍倉 有里 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (40219754)
加藤 弘之 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (50211165)
菊地 泰 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (40169834)
鈴木 正章 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (70119816)
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研究概要 |
1.腎細胞癌の症例の収集が進み,全例の電算化,予後調査も行われ,術後の生存期間も調査された. 肉眼的に髄質発生の腎癌,移行上皮への分化を示す腎癌,乳頭状腎癌など特殊型腎癌を思わせる腎癌で,組織化学的検索が可能な51症例が集められた. 嫌色素細胞性腎癌の1例に関しては臨床情報を含めて,症例報告を行った. 2.癌遺伝子の検索も進行中である. 通常型との比較を行い,特殊型腎癌の特徴を明かにする予定である. 3.免疫組織化学的にも検討した. 上記特殊型腎癌を示唆する51例(ベリニ管癌の可能性が有る例)でAlcian Blue染色陽性例は17例,陰性例は34例あり,前者は偶発癌が少なく,予後が不良で,浸潤性性格が強く,核異型度が高い.また近位尿細管マーカーの陽性度は低く,遠位尿細管〜集合管のマーカー(ケラチン♯7,DBAレクチンなど)の陽性率が高く,遠位尿細管〜集合管への分化傾向がより強く発現されている. 4.フローサイトメトリー,イメージサイトメトリーによる核内DNA ploidyパターンに関しては,同程度の核異型度,同じ程度の大きさの通常型腎癌との比較を行いつつある.
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