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1996 年度 実績報告書

肺癌のheterogeneiltyと増殖能に関する病理組織学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08670226
研究機関関西医科大学

研究代表者

岡村 明治  関西医科大学, 医学部, 助教授 (50018850)

研究分担者 米津 精文  関西医科大学, 医学部, 講師 (40175013)
齋藤 幸人  関西医科大学, 医学部, 講師 (50131438)
坂井田 紀子  関西医科大学, 医学部, 助手 (10179624)
キーワード肺癌 / 腺癌 / 免疫組織学 / 増殖能 / Ki-67
研究概要

最近では細胞回転のうち、増殖期にある細胞を通常の標本で検索が可能になり、現在ではG_1,S,G_2,M期の広く認識する抗体Ki-67が最も信頼されている。そこで、当院肺癌グループで収集した肺癌切除手術例で、Ki-67抗体を用い、多彩性な組織像を示す腺癌で検討した。その結果、φ1cm前後の小型の腺癌では陽性細胞は少なく、2cmを越えると陽性癌細胞が増えるが、個々で部位による分布をみると、一般的に周辺部の乳頭状増殖を示す所に陽性細胞が多く、中心部が圧倒的に少ない。ここで興味深いことは、多くの腺癌では周辺部は乳頭状、言わば高分化巣で、中心部は線維化を伴い腫瘍細胞が小型の管状増殖を示す、言わば中分化巣である。さらに、胎児型高分化腺癌では、一番未熟とされるmorula様の所は、Ki-67抗原の発現はほとんど認められず、周辺の管状腺癌を示す、言わば気管支の方への分化を示す部分で陽性細胞が多い。つまり、分化度と増殖能とは関連しない可能性が示唆される点である。今後、さらに多数例での検討が望まれる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 岡村明治: "特集・肺癌,1診断と病態 5.病理-組織分類と腺癌の発生母地-" 日本内科学会雑誌. 86・1. 27-32 (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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