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1996 年度 実績報告書

病変をもたらすCキナーゼ活性化因子の追求

研究課題

研究課題/領域番号 08670263
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東海大学

研究代表者

竹腰 進  東海大学, 医学部, 助手 (70216878)

研究分担者 渡辺 慶一  東海大学, 医学部, 教授 (00055865)
キーワードdiacylglycerol / protein kinase C / lipid peroxidation / signal transduction / glutathione peroxidase
研究概要

酸化ストレス傷害を与えた組織、細胞、細胞膜中において発生するであろう過酸化DAG(diacylglycerol)を実験的に証明し、過酸化DAGの産生→PKC(protein kinaseC)の過度の活性化→病変発生といった一連のカスケードを実証することが本研究の目的である。平成8年度は、(1)肝臓に強力な脂質過酸化反応を引き起こす四塩化炭素をラットに投与し酸化ストレスモデル動物を作製した。このモデルを用い過酸化DAGの抽出、同定、定量を含めたアッセイ系を確立を試みた。その結果、生体中からの過酸化DAGの抽出、同定が可能となった。また、過酸化DAGは生体内では経時的に還元、減少されていることが判明し、その原因として生体中に存在するグルタチオンペルオキシダーゼ(GSH-PO)などの過酸化脂質還元酵素の関与が推測された。実際に、過酸化DAGに精製したGSH-POを作用させるとその還元物が生成されてくることを証明した。現在、生体中から抽出、同定した過酸化DAGの分子種をGC-マススペクトロメトリーにより同定中である。(2)実際に動物細胞内で生じ得る過酸化DAGは、含有される脂肪酸の違い(例えばアラキドン酸、リノール酸など)により多様な分子種を含んでいると考えられる。それら各々異なった分子種が皆、同様の強力なPKC活性化作用を持つかどうかは明らかではない。そこで動物細胞由来のDAGに最も多く含有されることが予想されるDAG分子種を作製した(主にアラキドン酸、リノール酸を含む物)。このDAGとその酸化物のPKCに対する活性化作用の検討した結果、我々が基礎実験で用いたリニール酸のみを含有する“植物"過酸化DAGと同様、PMAと匹敵するPKC活性化作用を持つことを明らかにした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] N.Sanno,et al: "In situ hybridization analysis of Pit-1 mRNA and hormonal production in human pituitary adenomas" Acta Neuropathol. 91. 263-268 (1996)

  • [文献書誌] N.Sanno,et al: "Expression of Pit-1 and estrogen receptor mRNA in prolactin producing pituitary adenomas" Mod Pathol. 9. 526-533 (1996)

  • [文献書誌] N.Nishiyama,et al: "In situ nick end-labeling detects necrosis of hippocampal pyradimidal cells induced by kainic acid" Neuroscience Letters. 212. 139-142 (1996)

  • [文献書誌] Y.Itoh,et al: "Prohormone convertase in rat and human pancreas and islet cell tumors" Pathology International. 46. 726-737 (1996)

  • [文献書誌] A.Matsuno,et al: "Simultaneous ultrastructural identificationof growth hormone and its mRNA using combined IHC and ISH" Histochemical J.28. 703-707 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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