研究課題/領域番号 |
08670281
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
寄生虫学(含医用動物学)
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
津田 良夫 長崎大学, 熱帯医学研究所, 講師 (20207393)
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研究分担者 |
杉山 章 名古屋女子大学, 短期大学部家政学科, 教授 (30196761)
高木 正洋 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (60024684)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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キーワード | ヒトスジシマカ / リバースシマカ / 生息場所選択 / 標識再捕獲 / 石垣島 |
研究概要 |
調査地として沖縄県石垣島の野底〜浦底湾沿岸地域を取り上げ、この地域内の16ケ所を定点として選んで、ドライアイストラップによる採集を行った。また、採集場所の植生構造を写真によって記録し、新たに考案したスコアー法によって画像の数値化を行った。得られたデータの主成分分析によって、植生のこんもり度、草地-裸地の程度、土の露出度を評価する3つの主成分が導かれ、採集場所の植生構造の特徴を定量化するのに有効であることがわかった。 ヒトスジシマカ、Aedes albopictus、とリバースシマカ、Ae.riversi、の2種について、採集個体数の場所間変異と3主成分との関係を解析した。その結果、(1)リバースシマカの方がよりこんもりした場所を選択していること、(2)ヒトスジシマカはリバースシマカよりも岩がらみで、土の露出度が高い場所を選んでいること、(3)ヒトスジシマカの方が草原-裸地の程度と土の露出度により強く制約を受けていることが明らかになった。 以上の分析によって導かれた両種の示す生息場所選択の違いによって、小規模な場所における両種の空間分布の違いをどの程度説明できるかを、標識再捕獲実験によって調査した。 林縁および林内の10ケ所に再捕獲地点を選び、各地点の植生写真を分析して3主成分のスコアー値を求めた。気象要因として各再捕獲地点の照度、風速、風温、を測定した。3主成分のスコアー値と気象要因に放逐場所からの距離を加えて、再捕獲個体数の重回帰分析を行った。リバースシマカの再捕獲個体数は植生のこんもり度、土の露出度および放逐場所からの距離の3要因によってかなりよく説明できた(補正重相関係数の二乗=0.971)。しかしながら、ヒトスジシマカの場合は補正重相関係数の二乗が0.067であり、再捕獲個体数の場所間変異をまったく説明できなかった。
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