研究課題/領域番号 |
08670343
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
石本 秋稔 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (50073127)
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研究分担者 |
柳川 伸一 京都大学, ウイルス研究所, 助手 (70183978)
酒井 博幸 京都大学, ウイルス研究所, 助教授 (80281731)
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キーワード | MAIDS / マウス白血病ウイルス / レトロウイルス / マウス免疫不全ウイルス |
研究概要 |
C57BL/6マウスの放射線白血病から分離されたマウス免疫不全症(MAIDS)ウイルスの最も顕著な病原性は、B及びTリンパ球の過形成によるリンパ腺及び脾臓の強い肥大である。この様に多くの病原性を持つ白血病ウイルスであるが、その病原性発現の分子機構は明らかではない。MAIDSウイルスは、マウス白血病ウイルスのgag蛋白に病原性があると考えられ、Friendウイルスのenv蛋白が病原性であることとは対照的である。欠損型ウイルスの病原性に関与すると言われるp12gagと高いhomologyをもつ内在性遺伝子のcDNAクローニングに成功した。その性質を明らかにすると共に、genomic DNAのクローニングを行い、その性質をさらに検討した。又、MAIDSウイルスの介助ウイルスと上記DNAとの人工的組み換えにより、病原性のあるウイルスが作れることが明らかになった。病原性を示す塩基配列の条件を詳細に検討し、内在性遺伝子が病原性を持ったMAIDSウイルスになる過程を解析した。次に、ヌードマウスにMAIDSウイルスを接種してもMAIDSは発症しないが、T細胞を移植すると発症することが明らかにされている。MAIDSウイルスの感染に対して抵抗性遺伝子Fv-4を持つcongenicマウスのT細胞をヌードマウスに移植し、ウイルスのT細胞への感染が必要なのか、T細胞の存在が必要なのかを検討しつつある。
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