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1996 年度 実績報告書

新しいEBウイルス持続感染系の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08670351
研究種目

基盤研究(C)

研究機関日本大学

研究代表者

藤原 成悦  日本大学, 医学部, 講師 (30173488)

研究分担者 小野 魁  日本大学, 医学部, 教授 (30004675)
キーワードEBウイルス / 持続感染系 / 相同的組換え / MT-2
研究概要

本研究は、組換えEBウイルス(EBV)を用いて新しいEBV持続感染系を開発し、このウイルスによる発がん過程のモデルとすることを目的とする。研究計画は二つの部分に分けられ、まずすでに開発されたTリンパ球における持続感染系を解析し、引き続いて新しい組換えウイルスを作成し、上皮細胞における持続感染系の開発を行う予定である。
平成8年度は研究計画の前半部分として、我々が開発したEBV持続感染MT-2細胞におけるEBV遺伝子発現が詳しく解析された。その結果、このMT-2細胞ではEBNA1、LMP1などのEBV遺伝子発現が認められたが、EBNA2の発現は認められなかった。これはlatencyII型に近いパターンであり、実際のヒトT細胞リンパ腫におけるEBV遺伝子発現と類似している。またEBV複製サイクルの引き金となるBZLF1を始め、BRLF1、BHLF1、BSMLF1、BMRF1、BALF1など多くの初期遺伝子の発現が認められる点は、Bリンパ球における持続感染系には見られない特徴である。一方MT-2細胞に元来持続感染しているヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-I)に関しては、EBV感染後も持続感染を続けることが示され、その遺伝子発現には変化が認められなかった。現在HTLV-IがEBV遺伝子発現に影響を与える可能性に関して実験中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yoshihiro Suzuki: "Oxidative stress triggers tyrosine phosphorylation in B cell through a redox-and inflammatory cytokine-sensitive mechanism" Immunology. 87・3. 396-401 (1996)

  • [文献書誌] Yasuko Nagatsuka: "The Epstein-Barr virus (EBV) alters the B cell glycolipid which is recognized by the human monoclonal antibody to i-blood group antigen" Virus Research. 43・1. 57-68 (1996)

  • [文献書誌] 藤原成悦: "Tリンパ球株における実験的EBウイルス持続感染系の確立と解析" 日本臨床. 55・2. 416-423 (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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