研究課題/領域番号 |
08670369
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
上川路 信博 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (90224659)
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研究分担者 |
福井 宣規 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (60243961)
白澤 専二 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (10253535)
笹月 健彦 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50014121)
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キーワード | HLA / トランスジェニックマウス / アロ反応性 / ゼノ反応性 / 移植 |
研究概要 |
T細胞は胸腺において、自己MHC分子、ペプチド複合体によって正の選択を受け、末梢において自己MHC分子に提示された外来抗原を認識すると同時に、アロおよびゼノMHC分子を認識することが知られている。ゼノ反応性T細胞のクローンサイズはアロ反応性T細胞のそれより小さいことが知られており、そのメカニズムとしては、アロMHCとゼノMHCの構造の差異による可能性と、免疫応答に関与する種々の分子の種差による可能性があげられる。これまでに樹立した、内因性MHCクラスIおよびクラスIIを発現していないHLA-DQないしはHLA-DRAトランスジェニックマウスにおけるI-Ab反応性CD4T細胞応答およびI-Abを発現しているマウスよりの皮膚移植片拒絶の有無を検討したところ、これらのトランスジェニックマウスにおける強いI-Ab反応性CD4T細胞応答およびI-Abを発現しているマウスよりの皮膚移植片拒絶が観察された。これらの結果より、ゼノ反応性が弱い分子機構として、免疫応答に関与する種々の分子の種差による可能性が高いと考えられた。
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