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1996 年度 実績報告書

カフェイン飲料摂取の嗜癖形成に及ぼす遺伝的要因と職業性タイプA行動の役割

研究課題

研究課題/領域番号 08670382
研究種目

基盤研究(C)

研究機関秋田大学

研究代表者

塚田 三香子  秋田大学, 医学部, 助手 (10221409)

研究分担者 嘉陽 毅  秋田大学, 医学部, 助手 (40272033)
和田 安彦  秋田大学, 医学部, 講師 (10261653)
キーワードカフェイン飲料 / 嗜癖形成 / N-アセチル転移酵素
研究概要

研究計画の初年度である今年度は、カフェイン飲料の嗜癖形成に及ぼす遺伝的要因の候補として、N-アセチル転移酵素の関与の有無について明らかにすることに重点をおいた。
研究方法としては、4年次学生、大学職員ら45名に研究内容を説明した後、年齢、性別、出身地、カフェイン含有飲料の摂取量と摂取頻度について質問用紙を用いて回答を得、さらに各人から血清を採取した。これら45名のN-アセチル転移酵素の遺伝子型をPCR法を用いて明らかにし、この遺伝子型より酵素の表現型を推定した。表現型(代謝型)には速い、中間、遅いの3種類がありカフェインの代謝経路や速度に影響すると推測されている。これらの表現型に含まれる人数はそれぞれ24名(53%)、13名(29%)、8名(18%)でありこれまで知られている日本人の表現型頻度とほぼ一致した。さらに、週あたりのカフェイン摂取量、コーヒー、紅茶、緑茶などを毎日摂取するか否かと、年齢、性別、出身地、表現型の関連についてSASのロジスティックアナリシス(ステップワイズ)を用いて解析した結果、コーヒーの連日摂取と表現型の間に関連が見られ、表現型(代謝型)の「遅い」に比べ「中間」が、また「中間」に比べ「速い」がそれぞれコーヒーの連日摂取の確率が約5.47倍高くなった。これから、コーヒーの嗜癖形成にN-アセチル転移酵素が関与している可能性は高いものの、カフェイン摂取量と表現型の間に関連は見られなかったことから、カフェイン飲料の嗜癖形成には環境要因などの他の要因も深く関わっているものと推測され、これらについてさらに解析を進める予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 塚田三香子,和田安彦 茂木 隆,小泉昭夫: "Heterogeneity of N-acetyltransferase genotype among Japanese in the Tohoku district" Journal of Occupational Health. (発表予定). (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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