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1997 年度 研究成果報告書概要

水素化物発生-誘導結合プラズマ質量分析による環境試料中のミネラル定量法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 08670390
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 衛生学
研究機関京都大学

研究代表者

初田 直樹  京都大学, 医学研究科, 助手 (80283620)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
キーワード水素化錫 / 誘導結合プラズマ質量分析 / スペクトル干渉
研究概要

錫は古くには塵肺、中毒、皮膚障害を生じる有害物として扱われてきたが、近年生体内での必須性が証明され、動物実験から成長に関与することが解っている。このため、環境中錫の評価および生体内錫の評価が必要となってきている。しかし、通常の誘導結合プラズマ質量分祈法による錫の測定には原子干渉の問題があり、検出誤差が大きく、高感度の測定には技術的な問題があった。そこで、従来困難であった錫の分析を、水素化物-誘導結合プラズマ質量分析法を用いて検出する方法を検討した。今回用いた水素化法は、水素化錫(SnH_4)の原子量が123となるため単一のデータとして検出でき、水素化を行った条件下で他元素の干渉は受けにくく、超微量での定量が可能となった。使用した機器は、市販の気液分離器を誘導結合プラズマ質量分析装置に接続して用いた。キャリアー液には、1%の塩酸を含む飽和ホウ酸水を用いた。条件の最適化の検討であるが、キャリアーガス(Ar)の流量は、1.05-1.15L/minにて最大値をとった。還元剤としてのホウ酸水素ナトリウムの濃度は0.1%以上で良好な分析信号を示した。反応用アルカリとしての水酸化ナトリウムは0.05%が最適であった。検出限界は数10pptオーダーであった。いずれも再現性が高く認められた。この水素化法を用いることにより、環境試料中、生体組織中および食物中の錫の高感度分析が可能となるものと考えられた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Ikegawa M.et al.: "Springtime Peaks of Trace Metals in Antarctic Snow" Environmental Health Perspectives. 105. 654-659 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 初田直樹 他: "Ca欠乏によるミネラルアンバランスと脳内ビタミンKの低下" Biomed Res Trace Elements. 8. 53-54 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 横井克彦 他: "錫及びルビジウムの必須性に関する研究" 日本栄養・食糧学会誌. 50. 15-20 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Ikegawa M et al.: "Springtine peaks of trace metals in Autarctic Snow." Environmental Health Perspectives. 105. 654-659 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Hatsuda N et al.: "Changes of minerals and Vitamin Ks levels in cerebral of calcium deficient rats" Biomedical Research of Trace Elements. 8 (3). 53-54 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Yokoi K et al.: "Essentiality of tin and rhubidium." Japan journal of Nutrition. 50. 15-20 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-12-08  

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