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1997 年度 実績報告書

小児におけるHelicobacter pyloriの感染

研究課題

研究課題/領域番号 08670403
研究機関順天堂大学

研究代表者

菊地 正悟  順天堂大学, 医学部, 講師 (40224901)

研究分担者 稲葉 裕  順天堂大学, 医学部, 教授 (30010094)
和田 攻  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60009933)
黒沢 美智子  順天堂大学, 医学部, 助手 (70245702)
山城 雄一郎  順天堂大学, 医学部, 教授 (10053159)
キーワードHelicobacter pylori / 唾液中IgG抗体 / 同胞 / ふとんの共有 / 疫学 / 1.5歳児 / 3歳児 / 母親
研究概要

平成8年に小児科受診者85人の血清Helicobacter pylori抗体と唾液中H.pylori抗体を測定したところ血清陽性者は4人で、その唾液中抗体価は1.5以上が3人、0.5未満が1人であった。
平成7年12月から平成8年3月の間に、1.5歳児健診を受診した95人と3歳児健診を受診した113人の唾液中H.pylori抗体を測定した。後者については、同伴の保護者(母親)の唾液も採取した。1.5歳児では唾液中抗体価1.0以上を陽性、1.0未満を陰性とし、3歳児では1.5以上を陽性、1.0未満を陰性とし、1.0-1.49であった20人は分析から除いた。同胞がいる小児は1.5歳と3歳で唾液中抗体陽性率はそれぞれ8.6%、24.1%で、同胞のいない小児の0.6%、7.7%より大きく、3歳児では有意であった。1.5歳児では、同室で同胞と寝ていた期間が唾液中抗体陽性者で有意に長かった。3歳児では、親が添い寝していた期間が唾液中抗体陽性者で有意に短かった。乳児期の栄養や、親が噛んだ食べ物を与えたが否か、出生児や健診受診時の体格、両親の胃疾患の既往、ペットの有無、は唾液中抗体と関連を認めなかった。母親の唾液中抗体(1.0以上を陽性)との間にも関連を認めなかった。
小学生と中学生については、平成7年8年とも唾液中抗体価1.0以上を陽性、両年とも1.0未満を陰性とし、両年の結果が1.0にまたがる例は分析から除いて再分析した。唾液中抗体陽性者で、小学校入学以前の共同生活の期間が有意に長かったが、同胞数、ペット、既往歴、両親の胃疾患の既往などは唾液中抗体と関連を認めなかった。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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