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1996 年度 実績報告書

セレン欠乏による行動機能障害の神経化学的機序:マイクロダイアリシスを用いた検討

研究課題

研究課題/領域番号 08670413
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東北大学

研究代表者

渡辺 知保  東北大学, 医学部, 助手 (70220902)

研究分担者 出嶋 靖志  杏林大学保健学部, 講師 (00237025)
小山 洋  東北大学, 医学部, 助教授 (30143192)
キーワードマイクロダイアリシス / セレン / セレン欠乏 / 脳 / 線条体 / ドパミン
研究概要

Se欠乏マウスを作成し,脳内部位(大脳・小脳・脳幹)別のSe濃度およびその細胞内局在を測定した.その結果,欠乏の有無にかかわらず小脳は他の部位よりもSe濃度が高値であること,欠乏の有無による濃度の差は大脳において他の部位より顕著であることを見いだし,線条体を含む大脳がSe欠乏の影響を受けやすい領域であるという示唆を得た.また,線条体からのμダイアリシスについて,プローブの刺入部位,動物のリカバリー,測定の感度・安定性などの点から条件検討を行ない,本手法のマウスへの適用を確立した.これを用いて無麻酔非拘束条件でSe欠乏マウスの細胞外ドパミン(DA)濃度を測定,Se充足マウスの値と比較した.まず,14週間欠乏餌飼育による小規模な予備実験を行ない,ベースライン(リンゲル潅流),DA放出を非特異的に促進する操作としての高カリウム溶液(high-K^+)による潅流刺激に対する反応,DAトランスポータ阻害剤(ノミフェンシン;NOM)投与に対する反応を観察した.その結果ベースラインでは両群に差はなかったが,high-K^+による潅流に対しては,欠乏群での放出がやや促進された.NOMの効果は両群で差がなかった.これらの結果に基づき,欠乏餌による飼育期間を変え,経時的変化を追跡する本実験を開始した.4週間経過時点においては,ベースラインのDA濃度にはSe欠乏の影響を認めなかった.またSe欠乏/充足群ともにhigh-K^+刺激に反応し,反応の程度には両者で有意差を見いださなかった.現在,より長期(4ヶ月)の欠乏におけるDA放出反応を解析中である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 渡辺ら: "セレン欠乏マウスの線条体ドパミン放出" 日本衛生学雑誌. (印刷中). (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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