研究課題/領域番号 |
08670430
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
加藤 敏明 鳥取大学, 医学部, 助教授 (80161107)
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研究分担者 |
西沢 富江 鳥取大学, 医学部, 助手 (30283980)
清水 克哉 鳥取大学, 医学部, 教授 (80032324)
石飛 和幸 鳥取大学, 医学部, 教授 (20032336)
波多野 義郎 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10014713)
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キーワード | 運動不足病 / 生活習慣病 / ADL / 運動能力 / 歩行能力 / 心理社会性 |
研究概要 |
運動不足病(hipokinetic desease)は、筋の張力低下や部分的過緊張から起こる腰痛や肩凝りなどから始まり、代謝系の疾患である糖尿病や肥満、あるいは循環器系疾患としての動脈硬化や高血圧、高脂血症などに及ぶとされている.またこれらに加えて、物理的負荷量の低下による骨塩量の減少(骨粗鬆症)や精神的な疾患も含まれると考えることもできよう. そしてこれらは単に運動量の減少や運動強度(物理的負荷量・生理的負荷量)の軽減だけが因子となるのではなく、食生活や休養状況、労務内容、趣味やストレス解消法などの生活習慣全般にわたる因子が相互に関連し合って、疾患を生じさせていることも明らかである.したがって、生活習慣病とほぼ同義語として使われることもある. さらに、高齢化・超高齢化の加速度的な進行が、組織の老化と合わさってこれら運動不足病(生活習慣病)の発生頻度を高めていることも否めない事実である. そこで、本研究の初年度実施計画として、これらの運動習慣病の発病あるいは進行状況を測定する方法論について調査することを第一とした.その結果厚生省や東京都老人総合研究所及び明治生命体力医学研究所等の考え方である生活体力ADL(activties of daily living)の手法が適切であることが示唆された. しかしながら、その他の多くの先行研究を調査するにしたがって、先のADL評価法では、壮年期の者の体力評価が不適切であることや心理面の内容の不十分さが指摘された.そこで、本研究の調査項目としては1)生活遂行能力、2)運動能力、3)身体組成および血液生化学検査結果、4)歩行実態調査、5)心理社会性調査の5つの観点から資料を収集し、分析することとなった.現在、予備的な方法論検証実験および調査中である.
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