研究課題/領域番号 |
08670444
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
外間 登美子 琉球大学, 医学部, 教授 (60045242)
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研究分担者 |
浜本 いそえ 琉球大学, 医学部, 講師 (60253960)
高嶺 房江 琉球大学, 医学部, 助手 (80045062)
屋良 朝雄 琉球大学, 医学部・附属病院, 講師 (70166841)
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キーワード | 母乳 / 咽頭常在菌 / 感染 |
研究概要 |
平成8年度にひきつづき、平成9年度は乳児の咽頭常在細菌と病原菌についてProspectiveな観察を行った。栄養法(母乳・混合・人工)別比較を行い、次のような母乳栄養児の咽頭常在細菌の特徴を見出すことが出来た。 1.母乳栄養児の咽頭常在細菌の特徴は、Coagulase Negative Staphylococcus(Staphylococcus aureus)の検出率が高いこととgamma streptococcusの再現性が高いことである。前者はCross-sectional studyより、後者はProspective studyより明らかにされた。 2.乳児の咽頭常在細菌のうちCoagulase Negative Staphylococcus(Staphylococcus aureus)とgamma streptococcusは正の相関関係を示し、両者が検出されない場合は病原菌の検出率が高い。これは各菌検出の有無をVariableとしてMultiple regression analysisの結果見い出された。 上記の結果1と2より、母乳栄養児の咽頭常在細菌ではalpha StreptococcusだけでなくCoagulase Negative Staphylococcus(Staphylococcus aureus)とgamma streptococcusもまた重要な構成菌であり、alpha streptococcusと同様に病原菌の阻止作用を有していることが示唆された。
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