• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

神経伝達系からみた有機溶剤による中枢神経障害の加齢による増強効果-in vivo brain microdialysisとradiolabeled receptor assay-

研究課題

研究課題/領域番号 08670445
研究機関札幌医科大学

研究代表者

池田 聡子  札幌医科大学, 医学部, 講師 (00045410)

研究分担者 三宅 浩次  札幌医科大学, 医学部, 教授 (20045363)
キーワード有機溶剤 / 中枢神経障害 / 加齢 / 増強効果 / ラット / in vivo脳マイクロダイアリシス / Radiolabeled receptor assay / Chol ineacetyltransferase activity
研究概要

本研究は、加齢にともなって中枢神経系の代償的な機能が低下すると考えられている中高年の人々が、許容濃度付近の有機溶剤に反復暴露された場合に、青年期の人々が暴露を受けた場合の影響と比較して、中枢神経系の機能的障害を生じ易いのではないかと云う仮説を、トルエンをモデルにして、若齢(青年期)と老齢(初老期)ラットを用いて暴露影響からの回復過程を比較検討する事を目的としている。
(1)暴露打ち切り後16日目、又は28日目に実施したScopolamine challengeによる自発行動量の変化とin vivo Brain microdialysis
暴露開始年齢:若齢(青年期)ラット 4.5^カ月令、老齢(初老期)ラット 21^カ月令
暴露条件:トルエン 0,100,1000ppm,4hr/日、6日/週、12週間
結果:若齢ラットは、対照群と暴露群の行動量の変化に有意な差は検出されなかったが、老齢ラットは、対照群と比較して暴露群はいずれも著明な行動量の増大を認めた。この自発行動量の変化は、micro-dialysisによる海馬のAcetylcholineの放出の増大、Cholineの減少と対応が認められた。
(2)Radiolabeled receptor assayとCholineacetyltransferase activityの検討
暴露開始年齢:若齢(青年期)ラット 4.5^カ月令、老齢(初老期)ラット 21^カ月令
暴露条件:トルエン 0,50,100,1000ppm,3hr/日、5日/週、12週間
結果:暴露打ち切り後3日後、2週間後(若齢ラット)、4週間後(老齢ラット)の大脳皮質、海馬、線状体における結果について、結論を出すにはさらに例数を重ねる必要があり目下続行中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 池田 聰子 他: "低濃度トルエン長期暴露の慢性的影響-Scopolamine challengeによるラットの自発行動量の変化からみた青年期または老齢期暴露の比較検討-" 産業衛生学雑誌(San Ei Shi). 臨時増刊号Vol.39. (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi