研究課題/領域番号 |
08670447
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
北村 勝彦 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (30195284)
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研究分担者 |
本多 三男 国立予防衛生研究所, 厚生技官
伊藤 章 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (50046059)
曽田 研二 横浜市立大学, 医学部, 教授 (80154706)
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キーワード | HIV感染症 / ペプタイドエライザ / HIVサブタイピング / 臨床マーカー |
研究概要 |
平成8年度は横浜市立大学付属病院および国立予防衛生研究所・エイズ研究センター.エイズ予防治療室にて保管されている日本人HIV抗体陽性血友病患者血漿、日本人異性間感染者血漿を用い、感染者・患者のウイルス学的、免疫学的解析をHIVエンベロープ領域の合成ペプチドの作成と並行して行った。また、WHOの規定を参考に10年間以上CD4値が500cells/mm3以上且つ未発症である感染者を長期未発症者(NP)と定義された日本人検体もあわせて用いた。血漿中HIV-1のV3領域の遺伝子解析を行い、主に血中HIV-RNA(p-RNA)量との結果と比較検討した。NP群はブランチ法を用いたHIV-RNAの定量法においてp-RNA量は検出限界以下であり、宿主細胞に対する感染性も弱く、遺伝子学的においても変異が少なかった。一方、非NP群はp-RNA量が10,000Eq/ml以上になると病期進行度を増す傾向があり、感染性が強く、クワシスピーシスを形成しやすいことがわかった。 以上のように、血漿中HIV定量によるウイルス分離状況と臨床株の感染性および増幅力が推測され予後判定因子のひとつとして有用であると思われた。また、合成ペプタイドを用いた解析にて非特異的反応が多く認められたため、次年度にわたり特異的反応系の確立を急ぎたい。次年度は、これらの解析結果にペプタイドEIA法によるサブタイプの解析結果をあわせて疫学的指標の構築を図りたい。
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