研究概要 |
研究実施計画 1.(1→3)-β-D-グルカンの^<125>Iによるラベリング 2.実験プロトコール:New Zealand White Rabbitに^<125>I-β-グルカンを静注後経時的に採血し放射活性を測定、血中半減期、AUC等を求める。G-test(グルスペシ-)によるグルカンの血中濃度測定も併用。白血球および血小板数の変動やTNF産生、脂質代謝におよぼす影響を検討する。次に全血を遠心により血小板,単核球,顆粒球,赤血球に分画、さらにPotassium Bromide(KBr)を加えた超遠心法でVLDL,LDL,HDLおよびapoproteinsに分画しそれぞれの画分へのグルカンの分布を測定、最後に臓器分布を24時間後の剖検にて検討する。 研究結果 1.Candida albicans IFO 1385,ATCC 18804より精製したβ-グルカン(MW92,000)を^<125>Iでラベルし2.5μCi/μgのspecific activityを得た。この^<125>I-β-グルカン中のエンドトキシン量は1.2ng/mg^<125>I-β-グルカンと微量であった。 2.静注した^<125>I-β-グルカン量はLow dose(9.3μg/kgの^<125>I-β-グルカン)とHigh dose(12.1μg/kgの^<125>I-β-グルカンと209.9μg/kgの非ラベルβ-グルカンの混合物)で、その血中半減期は1.8分および1.4分で、G-testによる測定もほぼ同様であった。静注したβ-グルカンは白血球および血小板数に殆ど影響を与えず、またTNF産生および脂質代謝(総コレステロールおよびトリグリセリド)への影響もみられなかった。^<125>I-β-グルカンの大半は血漿中に分布したが、エンドトキシンで報告されているlipoproteinとの結合は殆どみられなかった。β-グルカンの80%以上が肝で検出された。
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