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1997 年度 実績報告書

モノクローナル抗体結合LAK細胞のヒト腫瘍細胞障害におよぼす温熱負荷の効果

研究課題

研究課題/領域番号 08670535
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

中田 哲也  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (50211420)

研究分担者 中西 弘有  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手
キーワードLAK細胞 / LAK活性 / モノクローナル抗体 / 温熱療法 / 腫瘍免疫 / 悪性腫瘍 / ヌードマウス
研究概要

ヒト大腸癌細胞表面蛋白に対する特異抗体chimeric SF-25 monoclonal antibody(SF-25 Mab)をヒトLAK細胞表面に結合させた抗体結合LAK細胞を作製し、ヒト大腸癌移植ヌードマウスに対して、この抗体結合LAK細胞の抗腫瘍効果をみるとともに、ヌードマウスの癌移植局所に43.0℃の温熱負荷を加えるhyperthermiaを併用することによる抗腫瘍効果増強の有無をあきらかにすることを目的に、以下の実験を行なった。まず、ヒト大腸癌細胞株であるLS180をヌードマウスの皮下に注入して大腸癌移植モデルを作製した。一方、健常人のPBLからLAK細胞を誘導し、LAK細胞とSF-25 Mabを30%PEGで処理することによって抗体結合LAK細胞を作製した。さらに、大腸癌移植ヌードマウスモデルの腫瘍部に赤外線を照射して同部の温度が43.0℃になるよう腫瘍内に挿入したセンサーでモニターするとともに、対側の皮下にも温度センサーを挿入して体温をモニターし、赤外線照射による温度上昇が癌移植部に限局していることを確認した。以上の予備実験の後、大腸癌移植ヌードマウスモデルをA群:抗体結合LAK細胞投与群、B群:温熱負荷群、C群:抗体結合LAK細胞投与+温熱負荷(1回)群、D群:抗体結合LAK細胞投与+温熱負荷(3回)群、E群:コントロール群の5群に分け、治療後の腫瘍の大きさを経時的に測定して、各々の抗腫瘍効果を評価した。その結果、1.抗体結合LAK細胞を投与したA群では75%で腫瘍を認めず、また腫瘍を認めたマウスでも腫瘍増大の経時的変化はコントロール群に比べ小さかった。2.温熱負荷のみを加えたB群では、コントロール群と比べ腫瘍の増大が著しかった。3.抗体結合LAK細胞投与+温熱負荷を1回行なったC群、3回繰り返したD群ともに、その腫瘍増殖の程度はコントロール群と差がみられなかった。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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