研究課題/領域番号 |
08670679
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
大田 健 帝京大学, 医学部, 助教授 (30160500)
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研究分担者 |
中島 幹夫 帝京大学, 医学部, 助手 (10256034)
山田 和人 帝京大学, 医学部, 助手 (40240006)
中野 純一 帝京大学, 医学部, 講師 (20240707)
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キーワード | 気管支喘息 / 気道上皮細胞 / GM-CSF / 免疫グロブリン / マウス / 抗原感作 / 気道過敏性 / 抗GM-CSF体 |
研究概要 |
本年度は、本研究計画(2年計画)の初年度で、以下の研究結果が得られている。 (1)気道上皮細胞の抗原刺激に対するサイトカイン産生を介した応答 気道上皮細胞の細胞株をすでに確立された方法で、無血清培地によりconfluentになるまで培養し、各種免疫グロブリン(IgG,IgA,分泌型IgA)をセファロースビーズに結合したものを気道上皮細胞の培養に加えて、培養上清中のGM-CSFを測定した。その結果、GM-CSFの明らかな産生が、実験の度ごとに安定して認められることはなく、セファロースビーズに結合した各種免疫グロブリンが、気道上皮細胞に対して刺激作用をもつことには、否定的な結果であった。そこで、現在は、気道上皮細胞の表面に、各種免疫グロブリンに対する受容体があるかどうかということと、アレルギー患者由来で切除術で得られた鼻ポリ-プから上皮細胞を単離して培養し、患者の自己血清中の抗体の存在下で、該当する抗原による刺激を受けて、GM-CSFを産生するかどうかを検討中である。 (2)マウスの喘息反応において重要な役割を演じているサイトカインの同定 卵白アルブミン(OA)を抗原としてマウスを感作し、抗原の経気道曝露により、気道過敏性が亢進するかどうかをアセチルコリンの吸入により検討した。その結果、抗原(OA)感作により、気道過敏性の亢進が認められた。そこで、この気道過敏性の亢進に、GM-CSFが関与しているかどうかを中和抗体の投与により検討したところ、抗GM-CSF抗体の投与で気道過敏性の亢進が完全に抑制された。以上から、GM-CSFは、抗原感作による気道過敏性の発現においても、大気汚染物質のときと同様、重要な役割を演じていることが明らかとなった。
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