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1996 年度 実績報告書

興奮収縮連関異常による神経筋疾患の分子遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08670742
研究種目

基盤研究(C)

研究機関(財)冲中記念成人病研究所

研究代表者

高木 昭夫  (財)冲中記念成人病研究所, 主任研究員 (20010142)

研究分担者 小島 進  (財)冲中記念成人病研究所, 研究員
中瀬 浩史  (財)冲中記念成人病研究所, 研究員 (80155738)
キーワードリアノジン受容体 / 悪性高熱 / 点変異 / セントラルコア病 / 筋小胞体
研究概要

興奮収縮連関の異常に起因する疾病として悪性高熱(MH)とセントラルコア病(CCD)を取り上げた。これらの疾病の一部はカルシウム遊離チャンネルである骨格筋リアノジン受容体(RYR1)遺伝子のmissense mutationに拠る事が判明している。欧米では本症の病因と推定される8種の変異が報告された。本年はこれらのうち主にCCDに関連するといわれるC487T(Arg163Cys),G1021A(Gly341Arg),C1209G(Ile403Met),C1840T(Arg614Cys),G7301A(Arg2434His)の5種の変異の有無を我々の資料につき検討した。対象はMHを発症したCCD疑診例、CCD、MH回復症例などである。方法はRFLP法、SSCP法、ACRS(amplification-created restriction sites)法を適宜に応用した。結果 これまでの結果をまとめると、C487T、C1021A、G1209A、C1840T、G7301Aの変異は検出されていない。今後は更に既知の3種の変異につき追試を行う。本邦で見られる異常は欧米とは異なる可能性があるため、変異の好発部位につきシークエンス分析をおこなう予定である。MHは異種性であることがほぼ確実であるので、興奮収縮連関にかかわる他の蛋白分子、例えばtriadinにまで対象を拡張する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 高木昭夫: "悪性高熱-病態と遺伝子異常" 医学のあゆみ. 179(5). 354- 368 (1996)

  • [文献書誌] 高木昭夫: "リアノジン受容体" 内科. 77(6). 1309-1310 (1996)

  • [文献書誌] Takagi A: "Caffeine contracture of the okinned muscle fiber" Malignant Hyper the rmia(Springer Verlag). 67-73 (1996)

  • [文献書誌] 高木昭夫: "最新内科学大系-71(ミオパチー,分担)" 中山書店, 289-296 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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