研究課題/領域番号 |
08670782
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
伊藤 誠 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (70159911)
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研究分担者 |
和田 厚幸 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (10273400)
杉本 喜久 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (30216337)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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キーワード | 高頻度心室ペーシング / 心不全 / 活動電位 / 心室性不整脈 / 心臓交感神経 |
研究概要 |
イヌ心室高頻度ペーシング(270bpm)を14日間行い心不全モデルを作製した。このモデルでは心血行動態学的にもホルモン学的にも心不全であることが確認され論文に発表した。この心不全犬の左室および右室心内膜よりカテーテル押し付け法により記録された単相性活動電位の持続時間は短縮しており従来の心不全モデルで報告された活動電位持続時間の延長とは異なっていた。家兎心室を300-350bpmで高頻度ペーシングし単相性活動電位を記録したが活動電位持続時間の短縮が認められた。短縮した活動電位持続時間は一過性外向き電流(Ito)のブロッカーである4-aminopyridineにて正常化したことより短時間の高頻度ペーシングモデルでの活動電位持続時間の短縮はItoの活性化によると考えられた。心不全の作成モデルの方法(種差、高頻度心室刺激か虚血モデルか)および心不全の時期により心室筋活動電位持続時間に差があり心不全における膜電流の変化は多様であることか示唆された。 非虚血性心不全症例において心室頻拍、心室細動、失神既往群ではそうでない群に比べ心機能は変わらないが^<123>I-Metaiodobenzylguanidine(MIBG)のwashout rateが有意に亢進しており交感神経機能異常の存在が示唆された。さらに、MIBGを用いた心臓交感神経機能と致死性心室性不整脈との関係の研究を行い、先天性QT延長症候群では心臓におけるMIBGの洗い出し率のheterogeneousな亢進があり、心臓交感神経機能の心室内での不均一な亢進が心室頻拍心室細動等の重症心室性不整脈発生と関連性があることを証明した。
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