研究課題/領域番号 |
08670805
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
毛利 正博 九州大学, 医学部, 講師 (60264032)
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研究分担者 |
市来 俊弘 九州大学, 医学部, 医員
大原 郁一 九州大学, 医学部, 助手 (90185364)
江頭 健輔 九州大学, 医学部, 講師 (60260379)
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キーワード | 心不全 / 冠循環 / 血管内皮細胞 / 一酸化窒素 / サブスタンスP |
研究概要 |
本研究の目的はこれまで殆ど不明であった慢性心不全における冠循環調節異常の有無、その病態生理と分子機構を明らかにすることである。とくに、近年循環調節に深く関与していると推定されている内皮由来一酸化窒素(NO)の役割に注目した。 (1)基礎研究:雑種成犬の右心室に先端を固定したペーシング用カテーテルを用いて、4ないし6週間高頻度心室ペーシングを行ない慢性心不全犬モデルを再現性よく作成することに成功した。次にこのモデルを用いて不全心における代謝性冠拡張予備能の解析を行なった。正常犬と異なり心不全犬においては、心筋酸素消費量が増加したときの冠血流調節にNOが重要な働きをもつことが明らかにした。 (2)臨床研究:(1)心不全のヒト冠循環におけるNOの基礎分泌を検討するため、NO合成酵素阻害剤(L-NMMA)による冠抵抗血管収縮の程度をin vivoで検討した。対照群に比べ心不全症例においてL-NMMAに対する冠血管抵抗の増加反応が低下していることを観察した。その増加度は心収縮機能が障害されている症例ほど低下しており、冠血管内皮機能低下が不全心の機能障害の進行と関連している可能性が考えられた。(2)冠循環調節におけるNOの役割をみるため、内因性の血管拡張物質であるサブスタンスPの拡張機序について検討した。冠循環においては内皮由来NO依存性に血管を拡張し、末梢循環における機序と異なることを確認した。
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