(A)正常および核型異常を有するMDS症例の骨髄を用いた実験 -7、+8を含む数名の核型異常を有するMDS患児から骨髄細胞を得、長期培養した。さらに、G-CSF、GM-CSF、SCFなどのサイトカインを種々の組み合わせで培養系に加え、同様に長期培養した。培養前及び培養後定期的に採取した細胞から間期核標本を作製し、異常シグナルを有する細胞の陽性率を算定し、各種サイトカインによる異常クローン増幅効果を検討した。対照として、正常骨髄を用いて同様の実験を行い比較した。 (B)再生不良性貧血患児の骨髄を用いる実験 G-CSF・免疫抑制薬投与前および治療開始後定時的に採取した再生不良性貧血患児の骨髄を用い、(A)と同様の検索を行っているが、潜在的異常クローンを証明できた例はない。さらに、長期間の観察が必要である。
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