• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

小児期骨髄増殖性疾患でのテロメラーゼ活性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 08670891
研究機関広島大学

研究代表者

西村 真一郎  広島大学, 医学部附属病院, 助手 (00228222)

研究分担者 田代 聡  広島大学, 医学部, 助手 (20243610)
桧山 英三  広島大学, 医学部附属病院, 講師 (00218744)
上田 一博  広島大学, 医学部, 教授 (30112189)
キーワードテロメア / テロメラーゼ / 小児期骨髄増殖性疾患
研究概要

本研究の目的は、若年性慢性骨髄白血病(juvenile chronic myelogenous leukemia,JCML)やDown症候群に合併するtransient myeloproliferative disorder,TMDなどに代表される小児期の骨髄増殖性疾患が、細胞の不死化を伴う真の腫瘍性疾患かどうかを検討することにある。前年度では、急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukemia,ALL)10例、骨髄増殖性疾患のJCML2例とTMD1例において、テロメラーゼ活性およびテロメア長の検討を行ったが、急性白血病と骨髄増殖性疾患との有意な鑑別点は得れなかった。そして、正常リンパ球や造血前駆細胞もテロメラーゼ活性を有するため、テロメラーゼ活性と造血器腫瘍との関係についてはさらなる検討が必要と考えられた。
そのため平成9年度は、造血細胞と細胞のエネルギー産生系であるミトコンドリアとの関係を、ミトコンドリアに欠損を有するPearson症候群3症例を対象として検討した。まず、サザン法による解析では、一部の遺伝子に欠損を持つ異常ミトコンドリアと欠損を持たない正常ミトコンドリアとの比率と、症例間または個人内の経時的な血液所見との間に相関が見られ、造血細胞の増殖もしくは細胞死にミトコンドリア機能が関与する可能性が示唆された。
今後は、骨髄増殖性疾患におけるテロメラーゼ活性とミトコンドリアの質的・量的異常を検討していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Muraki et al.: "The association between hoematological manifestation and mtDNA deletious in Pearson syndrome" J.Inher.Metab.Dis.20. 697-703 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi