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1996 年度 実績報告書

超高速CTによる次元再構築を用いた小児循環器疾患の形態診断

研究課題

研究課題/領域番号 08670912
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北里大学

研究代表者

堀口 泰典  北里大学, 医学部, 講師 (70157080)

研究分担者 中江 世明  北里大学, 医学部, 講師 (10120007)
武田 信裕  北里大学, 医学部, 助手 (40236477)
三沢 仁司  北里大学, 医学部, 講師 (30146427)
平石 聰  北里大学, 医学部, 助教授 (80118835)
キーワード超高速CT / 三次元再構築画像 / 先天性心疾患 / 川崎病冠動脈障害
研究概要

超高速CTによる三次元再構築を用いた先天性心疾患の形態診断(大動脈、肺動脈など大血管の位置関係、心房・心室の位置関係、房室弁、大動脈弁、肺動脈弁等の形態、中隔欠損の形態等の診断)方法の確立、ならびに川崎病心血管病変の形態診断方法を確立するという目的を目指して現在までに形態学的正常例10例(主に川崎病症例)について超高速CT検査を実施した。そのデータを三次元再構築し、心血管造影所見と比較検討した。その結果、心室中隔は三次元画像の右室自由壁を"RAO"の角度でCut awayすることにより明瞭に観察可能であることが判明した。それにもとづき、心室中隔壁欠損症6例について同様に検査を実施し、この断面からの画像を検討した。そして、右室自由壁を"RAO"の角度でCut awayした画像をモニター上で観察することにより欠損孔の存在部位ならびにその形態(特に心室中隔という面に開いた欠損としての全体像)の診断に有用であることが判明した。さらにこの断面を応用することにより右室流出路の形態診断も可能であることが、右室流出路狭窄の合併した症例で示され、とくに肺動脈閉鎖を伴った症例ではその形態は手術所見と良く一致していた。これらの成果は第99回日本小児科学会総会学術集会において発表した、また、第32回日本小児循環器学会総会のビデオシンポジウムにおいても講演した。
なお、これらの症例では肺動脈、大動脈、体肺動脈短絡血管などの形態も明瞭に観察可能であったので、現在大動脈縮窄症につき症例を集めその診断を行う際の至適断面につき検討を行っている。また、川崎病冠動脈障害の検討のための冠動脈を検索する断面についても二次元画像での成果は得られたが三次元画像について満足する成果はまだ得られず今後さらに検討していく予定である。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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