• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

酸素分圧変化に応答してラット新生仔の肺上皮に発現する調節遺伝子の検索

研究課題

研究課題/領域番号 08670918
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京薬科大学

研究代表者

高橋 勇二  東京薬科大学, 生命科学部, 助教授 (20154875)

研究分担者 三浦 卓  東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (70013323)
高橋 滋  東京薬科大学, 生命科学部, 助手 (10266900)
キーワードhypoxia / Reoxygenation / prolyl 4-hydroxylase / Phosphoglycerate mutase / gene induction
研究概要

本プロジェクトの目的は、ラットの新生仔、あるいは、胎仔の肺から分離した間質細胞と上皮細胞を異なった酸素環境下で培養し、発現量が変動する遺伝子、特に、転写因子を検索することにある。大気環境下(20%O2,5%CO2,75%N2)でほぼconfluentに達したラット胎仔肺線維芽細胞及び肺胞2型細胞を、大気酸素環境あるいは低酸素環境(0-3%O2)でさらに16時間培養しmRNAを分離後、Differential Display(DD)法を用いて、低酸素条件により発現量が増減する遺伝子を検索した。その結果、phosphoglycerate mutase B,prolyl 4-hydroxylase,また、未知の遺伝子(以下B8と呼ぶ)を見いだした。B8は核酸配列から転写因子に特有なタンパク質のドメイン構造の1つであるロイシンジッパー構造を有することが予想された。低酸素暴露後のB8mRNA量の変化は、暴露1-4時間目に対照値より低下し、暴露8-16時間目に増加するという2相性の変化を示した。この変化機構を検討するため、B8遺伝子の転写速度をRUN-ON法を用いて測定した。B8mRNAの転写速度はmRNAの蓄積速度とほぼ同様に変化した。従って、B8遺伝子の発現の調節は主に、転写の段階で行われていると考えられた。また、phosphoglycerate mutase BのmRNA、タンパク質、そして、酵素活性の低酸素暴露後の変化を検討した。いずれの項目とも、低酸素暴露後8-16時間目に対照値の2-3倍増化した。現在、上記遺伝子の発現と、Hipoxia in ducible factorとの関わりを検討中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Takahashi Yuji 他: "Nitrogen dioxide exposure activates α-glutamyltrans・・・" Toxicology & Applied Pharmacology. (in press).

  • [文献書誌] Takahashi Yuji 他: "Ontogeny of α-glutamyultransferase in the rat lung" Am.J.Physiol.(in press).

  • [文献書誌] Takahashi Yuji 他: "Lncreases in the mRNA of α-glutamyltranse・・・" Biochemical Pharmacol. (in press).

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi