研究課題/領域番号 |
08670974
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
田中 洋一 長崎大学, 医学部, 講師 (20231417)
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研究分担者 |
竹中 基 長崎大学, 医学部, 助手 (30281207)
山本 憲嗣 長崎大学, 医学部附属病院, 助手 (90240093)
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キーワード | gut / ovalbumin / food allergy / eosonighil / IL-5 / in situ hybridization |
研究概要 |
Balb/cマスにオボアルブミン(OVA)とalumを腹腔に感作し、passive cutaneous anaphylaxis(PCA)で平均640倍のOVA特異的lgE抗体の上昇を確認した。alumのみの感作マウスではOVA特異的lgE抗体の産生は認められなかった。同感作マウスにgastric tubeにてOVAまたはコントールとしてPBSを経口投与し、duodenumを3、6、12、24時間後生検して腸管の反応をみた。OVA+alum感作、OVA経口投与群のみに6時間をピークとする腸管の絨毛に著明な浮腫と好酸球浸潤を認めた。インターロイキン-5(IL-5)のin situ hybrioizaiton(ISH)においても6時間をピークとするIL-5mRNA陽性細胞がlaminapropriaにみられた。また、この好酸球浸潤はOVA経口チャレンジ30分前に抗IL-4モノクロナール抗体を腹腔に投与することによって有意に抑制された。さらに同感作マウスのspleen cellをin vitroでOVAで刺激したところ、IL-5mRNAの発現が見られることをrever se tr anscription polymer ase reaction(RT-PCR)で、上清にIL-5の遊離がみられることはELISAで確認した。同感作マウスのspontaneocus、alumのみの感作のOVA刺激、spontaneousのIL-5産生は有意に低かった。以上の結果より、OVA腹腔感作マウスにおいてOVAの経口投与で腸管のアナフィラキシ-反応と好酸球浸潤が誘導できること、その好酸球浸潤は少なくとも一部はIL-5依存性であることが、示唆された。OVAの経口感作も試みているが、現在までにOVA特異的lgE抗体産生の誘導がうまく行かず、adjuvantのcholera toxinのlot、マウスのstrain、週歳を変えて再検討する予定である。
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