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1996 年度 実績報告書

MRIによる骨粗髪症の評価のための基礎的な研究

研究課題

研究課題/領域番号 08670993
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北海道大学

研究代表者

吉川 裕幸  北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (50158416)

研究分担者 藤田 信行  北海道大学, 医学部・附属病院, 助教授 (60113619)
南部 敏和  北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (20261307)
キーワード骨粗髪症 / MRI
研究概要

研究実施計画にのっとり、若干名の腰椎のMRI信号を測定したところ、当初予想したような年齢による差は、はっきりしない。
骨梁の量によって、骨内部の局所磁場の不均一性が変動する。健常人は骨梁が多く、局所磁場の乱れは大きいが、骨梁の減少に伴い磁場の不均一性も減少する。MRI信号のT2^*値は局所磁場の不均一性を鋭敏に反映すると言われており、これを計測することで、骨梁の状態を把握できることが期待できる。すなわち、骨梁の減少とともにT2^*値が延長することが予想される。しかし一方、骨粗髪症では骨梁の減少とともに骨髄に脂肪が増えるが、脂肪の増加もT2^*値の変動をもたらす。したがって、骨粗髪症にT2^*値を適用するには、骨髄の脂肪量も考慮する必要がある。
北大病院に設置されている1.5テスラのMRI装置では、エコー時間をいくつかに変えた複数のグラディエント・エコー画像からT2^*画像を作成することができる。また、エコー時間をin phaseやout of phaseに設定したグラディエント・エコー画像から脂肪の相対量を反映した画像を作成することも可能である。実際に、数名の大腿骨で計測したところ、評価にたえうるT2^*画像や脂肪量反映画像を得られることがわかった。
骨粗髪症は、加齢とともに発生、進行するが、副腎皮質ホルモン(ステロイド)を長期にわたって使用すると、高齢者ならずとも骨粗髪症になることも知られている。当初の計画は、健常と考えられる若年者から高齢者を対象としたが、次年度は、副腎皮質ホルモン長期投与患者にも対象を広げ、上記の計測をさらに継続する。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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